第五航空軍戦闘序列

 一号作戦の後半(湘桂作戦)は以下のように企図されていた。使用兵力は 第一一軍が主体で第二三軍・第一三軍、第五航空軍がそれを支援するというものであった。
      前段第一期(六月〜七月中旬)      第一一軍による長沙・衝陽の攻略
      前段第二期(七月中旬〜九月下旬)    第一一軍による零陵から桂林に至る攻略および第二三軍の梧州・丹竹攻略
                               それに引き続いて両方向からの柳州攻略
      前段第三期(十月)             粤漢線南部沿線の確保
      後段                      南寧を攻略後仏印へ打通
  前段第一期作戦で長沙は比較的容易に攻略できたが、衝陽攻略は重慶軍第一〇軍の激しい抵抗に会い 難航した。第一〇軍が降伏したのは八月八日だった。その間米第二〇爆撃集団(司令官;カーチス・ルメイ少将) は印度のカラグプール(カルカッタ西方100km)にB−29重爆撃機を150機集積し、成都を前進基地とした。 昭和十九年六月十五日午後に成都を離陸したB−29重爆撃機は翌十六日未明北九州を空襲した。さらにマリアナ諸島の失陥により 本土全域がB−29重爆撃機の爆撃圏内に入ってしまい一号作戦目的の一つは意義を失った。 ただし京漢線確保についてはその方針は変わらなかった。これを推進するため大陸命第一一一三号(昭和十九年 八月二十六日)により第六方面軍(司令官;岡村寧次大将16)戦闘序列が発令された。戦闘序列には第一一・第二三・ 第三四軍および軍司令官直属四個師団等が編入された。 第五航空軍を増強するため大陸命第一一〇三号(昭和十九年八月十七日)により第一航空軍 から飛行第二二戦隊(戦闘。最初の四式戦部隊)・飛行第六〇戦隊(重爆)、第八飛行師団から 飛行第二九戦隊(戦闘)が一ヶ月の期限で第五航空軍司令官指揮下に配属された。  第五航空軍には大陸命第一〇九一号(昭和十九年七月二十九日)により3個独立整備隊が編入された。 独立整備隊は飛行場大隊の整備中隊(中間整備)を野戦航空修理廠に所属する独立整備隊に再編し、 機動的に運用できるようにしたものである。従来の整備中隊が飛行戦隊に対応して編成されていたのに対して 独立整備隊は機種対応で編成されている。
   【中国要図】

昭和十九年十月三十一日
第五航空軍司令部(司令官:下山琢磨中将25)
   第五航空軍空地連絡中隊
   独立飛行第五四中隊(直協)
   第一飛行団司令部(団長:小林孝知大佐29)
      飛行第二五戦隊(戦闘)
      飛行第八五戦隊(戦闘)
   第八飛行団司令部(団長:青木喬少将32)
      飛行第九〇戦隊(襲撃)
   飛行第一六戦隊(軽爆)
   飛行第四四戦隊(偵察)
   飛行第八二戦隊(司偵)
   独立第一〇五教育飛行団司令部(団長:土田兵吾大佐28)
      第一四教育飛行隊(戦闘)
      第一八教育飛行隊(戦闘)
      第二八教育飛行隊(戦闘)
      第二九教育飛行隊(戦闘)
      第五錬成飛行隊(戦闘)
      第一九錬成飛行隊(戦闘)
   独立第一一〇教育飛行団司令部(団長:甘粕三郎中佐32)
      第一五教育飛行隊(司偵)
      第四一教育飛行隊(挺身)
      第六練成飛行隊(司偵)
   第三航空地区司令部、第五航空地区司令部、
   第一六航空地区司令部、第二六航空地区司令部、
   第四三航空地区司令部、第四四航空地区司令部、
   第四八航空地区司令部
      第五七飛行場大隊、第五八飛行場大隊、第五九飛行場大隊、
      第六〇飛行場大隊、第九一飛行場大隊、第九六飛行場大隊、
      第一〇四飛行場大隊、第一〇五飛行場大隊、第一〇六飛行場大隊、
      第一二八飛行場大隊、第一二九飛行場大隊、第一五九飛行場大隊、
      第一六〇飛行場大隊、第一六一飛行場大隊、第一六七飛行場大隊、
      第一六八飛行場大隊、第一八二飛行場大隊、第一八三飛行場大隊、
      第一八四飛行場大隊、第一八五飛行場大隊、第一八六飛行場大隊、
      第一九七飛行場大隊、第二〇七飛行場大隊、
      第一飛行場中隊、第二飛行場中隊、第六飛行場中隊、
      第一九飛行場中隊、第二〇飛行場中隊、第二一飛行場中隊、
      第六七飛行場中隊、第六九飛行場中隊
   第四航空通信聯隊、第一五航空通信聯隊
   第一四航空通信隊
   第一〇対空無線隊、第五一対空無線隊、第五二対空無線隊、第五三対空無線隊、
   第五四対空無線隊
   第五航空固定通信隊
   第七航空特種通信隊
   第五航測隊
   第五航空情報聯隊、第六航空情報聯隊
   第五航空軍特種情報部
   第一五野戦航空修理廠、第二三野戦航空修理廠、第二四野戦航空修理廠
   第一二〇独立整備隊(一式戦)、第一三八独立整備隊(一〇〇式司偵)、
   第一四一独立整備隊(九九式襲撃)
   第一五野戦航空補給廠
   第四気象聯隊
   支那派遣軍気象隊
   第六野戦飛行場設定司令部
      第一五五野戦飛行場設定隊、第一五六野戦飛行場設定隊、
      第一五七野戦飛行場設定隊
   兵站自動車第一三中隊、兵站自動車第六四中隊、兵站自動車第九二中隊

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Last Update 2011/01/05