第五航空軍戦闘序列

 比島決戦では海軍の第一遊撃部隊(栗田艦隊)が米「機動部隊」を追撃した ため戦略目的であるレイテ湾の輸送船団撃滅を果たせなかったように陸海軍には 協調が欠けていた。昭和二十年一月二十日に策定された「帝国陸海軍作戦計画大綱」 は国軍創設以来初めての協同作戦計画であった。「大綱」と同時に 「東支那海周辺地域ニ於ケル航空作戦指導要領」により「天号」作戦 が示達された。これにより第五航空軍の作戦任務は増大したので、新たに飛行師団を編成して 任務の一部を分担させることになった。こうして大陸命第一二七〇号(昭和二十年三月六日) により第一三飛行師団が新編され第一・第八飛行団その他の部隊が横滑りでその編合に編入された。
 昭和二十年三月二十六日に天一号作戦が発動されたが、事前の計画と異なり、第一三飛行師団から 以下の部隊を第六航空軍に派遣して第六航空軍司令官の区処下に置いた。 (指揮下に置かなかったのは「使い潰される」のを恐れる第五航空軍からの主張に基づくものであった)
   ◆第八飛行団司令部
     飛行第一六戦隊(軽爆)、飛行第九〇戦隊(軽爆)
     飛行第八二戦隊(司偵)の一部
攻撃は夜間的飛行場を目標として行われた。当初は米軍の警戒も甘く相当の被害を与えたが、 戦闘機の哨戒が厳しくなるに従い、損害は増えていった。  四月八日に大陸命第一二九八号により航空総軍戦闘序列が発令されたが、第五航空軍はそれに 編入されていなかった。第五航空軍が航空総軍戦闘序列に編入されたのは大陸命第一三二五号 (昭和二十年五月八日)によってである。 また、第五航空軍司令部は「決号」作戦において南朝鮮地域の防衛にあたるため五月二十日に京城に移動して 第一七方面軍(朝鮮担任)司令官の指揮下に入った。
   【中国要図】

昭和二十年五月三十一日
第五航空軍司令部(司令官:下山琢磨中将25)
   第五航空軍空地連絡中隊
   第一三飛行師団
   独立飛行第一八中隊(司偵)
   第三飛行団司令部(団長:三宅友美大佐32)
      独立飛行第四一中隊(対潜)
      独立飛行第四二中隊(対潜)
      独立飛行第四三中隊(対潜)
      飛行第二二戦隊(戦闘)
   独立第一〇五教育飛行団司令部(団長:土田兵吾大佐28)
      第一四教育飛行隊(戦闘)
      第一八教育飛行隊(戦闘)
      第二八教育飛行隊(戦闘)
      第五錬成飛行隊(戦闘)
      第一九練成飛行隊(戦闘)
   第三航空地区司令部、第四三航空地区司令部、
   第四四航空地区司令部、第四八航空地区司令部、
   第五四航空地区司令部、第五五航空地区司令部、
      第一八飛行場大隊、第一二八飛行場大隊、第一五九飛行場大隊、
      第一六〇飛行場大隊、第一六一飛行場大隊、第一六七飛行場大隊、
      第一八二飛行場大隊、第一八三飛行場大隊、第一八五飛行場大隊、
      第一九六飛行場大隊、第一九七飛行場大隊、第一九八飛行場大隊、
      第一九九飛行場大隊、第二〇〇飛行場大隊、第二〇二飛行場大隊、
      第二〇三飛行場大隊、第二〇四飛行場大隊、第二〇六飛行場大隊、
      第二〇七飛行場大隊、第二〇八飛行場大隊、第二二一飛行場大隊、
      第二二二飛行場大隊、第二二三飛行場大隊、第二二四飛行場大隊、
      第二二五飛行場大隊、第二二六飛行場大隊
   第五航空通信司令部(司令官:桜井徳三郎少将31)
      第四航空通信聯隊、第一四航空通信聯隊、
      第一五航空通信聯隊、第二三航空通信聯隊
      第三対空無線隊、第一〇対空無線隊、第五一対空無線隊、
      第五二対空無線隊、第五三対空無線隊、第五四対空無線隊、
      第五五対空無線隊、第五六対空無線隊、第五七対空無線隊、
      第五八対空無線隊
      第五航空固定通信隊
      第五航測隊
第五航空通信団
大陸命第一二七〇号
(昭和二十年三月六日)
ニテ編成
   第一〇航空通信聯隊ノ無線1中隊
   第二〇航測隊ノ航測1中隊
   第七航空特種通信隊
   第五航空情報聯隊、第六航空情報聯隊、第二二航空情報聯隊
   第五航空軍特種情報部
   第三航空路部
   第八野戦航空修理廠(欠第一・第三独立整備隊)、
   第一五野戦航空修理廠、第二三野戦航空修理廠、第二四野戦航空修理廠、
   第二六野戦航空修理廠
   第一二〇独立整備隊(一式戦)、第一三八独立整備隊(一〇〇式司偵)、
   第一四一独立整備隊(九九式襲撃)、第一五二独立整備隊(一式戦)、
   第一五三独立整備隊(一式戦)、第一五六独立整備隊(一式戦)、
   第一六一独立整備隊(四式戦)、第一六二独立整備隊(四式戦)
   第一六六独立整備隊(四式戦)、第一六七独立整備隊(四式戦)、
   第一六八独立整備隊(四式戦)、第一七一独立整備隊(四式戦)、
   第一七二独立整備隊(四式戦)、第一七三独立整備隊(四式戦)、
   第一七四独立整備隊(四式戦)、第一八〇独立整備隊(四式戦)、
   第一八一独立整備隊(四式戦)、第一八七独立整備隊(キ一〇二乙)、
   第一九一独立整備隊(キ一〇二乙)、第一九四独立整備隊(四式重)、
   第三〇三独立整備隊(九七式重)、第三〇四独立整備隊(九七式重)、
   第三〇八独立整備隊(一〇〇式司偵)
   第一五野戦航空補給廠
   第四気象聯隊
   支那派遣軍気象隊
   第六野戦飛行場設定司令部、第七野戦飛行場設定司令部
      第一五五野戦飛行場設定隊、第一五六野戦飛行場設定隊、
      第一五七野戦飛行場設定隊、第一六一野戦飛行場設定隊、
      第一六四野戦飛行場設定隊、第一六五野戦飛行場設定隊、
      第一六六野戦飛行場設定隊、第一六七野戦飛行場設定隊
   兵站自動車第六四中隊

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Last Update 2011/01/10